2016年3月12日土曜日

Spring water



より速く走りたいとか、マラソン大会に出場したいとか、希望や目標をもたず、ただ快楽のためだけにだらだらと週末のスロージョギングを続けています。はじめは走るモチベーションを高めるため、ナイキのランニング・アプリケーションで1kmあたりのラップタイムを計測したり、途中の風景をiPhone6でスナップしてはインスタグラムにアップしたりしていました。しかし、生来の飽きっぽさと、サボり気性が作用して、そうした行為やツールから距離を置こうと心変わり。今は、ただゆっくりと、ひたすら自由気ままに気持ちよさを前提にランを愉しんでいます。目標を掲げたら頑張ってしまうのが眼に見えてわかっているので、目標はいっさいもちません(笑)。大会に参加するつもりもない、よくいえば無欲の境地に。とはいえ、二次的な「お楽しみ」を残す余地は気分としてキープ。たとえば急坂にさしかかる手前に出店する和菓子の屋台で好物の黒糖まんじゅうを買うとか。坂の頂点にあるコンビニでソフトクリームを舐めるとか。ゴール間近の御用邸前「THE FIVE★BEANS」でコーヒーを買うとか、いくつかの悦びを餌にして、やる気を引き出すようにしています。ぼくのジョギングコース上には2カ所の湧水スポットがあり、清らかな水で喉を潤すことができます。先日はそのスポットのひとつ、関根御滝不動尊にて湧き水を汲みことが「余興」となりました。




汲むといってもボトル1本分のみ。なかには無農薬リンゴが入っています。このリンゴから天然酵母をつくるためのきれいな水として、湧き水を選択したのでした。浄水器で濾した水道水に浸した前回と、酵母菌の出来は異なるのか、結果がわかるまで1~2週間ほどかかるので、楽しみだなぁ。ガラスのボトルは割れないように、DOMKE(ドンケ)の風呂敷タイプ「プロテクティブ・ラップ」に包み、パタゴニアの「ナイン・トレイルズ・パック」に収めて運搬。狭い山道での走行に適した性能とフォルムのこのパックは体にぴったり密着させて、中身の物を極力揺らさずに携行することができます。その機能的な道具を活かせたのも、自分には嬉しいことでした。

SIGMA DP3 MERRILL