2015年8月9日日曜日

続 ぼくの好きな鎌倉


佐助の谷戸にてヒートアップした物欲を鎮めようと、向かったのは比企谷(ひきがやつ)。豊かな木々が生む繊細な陰影と目にやさしい植物の緑。静寂に包まれる妙本寺の参道を歩きます。



道端には、まだ紫陽花が咲いている。色がほぼ抜けた花もあるけれど、ヴィヴィッドな紫と青をいまだ残すものも。花期の長さに驚嘆。年齢も作用しているのか、この花をしみじみと見入ることは今までありませんでした。山、海が近い古都に紫陽花の風情はよく馴染みますねぇ。映画「海街diary」でも、桜とならんで、四季をたどる映像のアクセントになっていたように思います。



シダが茂り、苔むすスロープ。地面に落ちる木陰のスポット光が目に染み入るように美しい。暑さを忘れ、夢の世界をさまようような幻想的な気分になります。




堂々たる二天門を護る多聞天。暗がりにきらめく眼が威光を放つ。門をくぐれば、御堂の祖師堂が目の前に。その軒下になごみに来るローカルの人は多い。この場所がいちばん心やすまると言う知人、友人がぼくのまわりにはたくさん。もちろん、ぼくも同感。観光客にはあまり教えたくない、鎌倉でいちばん好きな聖域です。

LEICA M-E SUMMILUX50mm