2016年2月14日日曜日

希望の2冊


ル・コルビュジェの休暇小屋、バックミンフラースターやジャン・プルーヴェが提唱した組み立て分解が自在できるパネル式住居そんな小さ、ノマドのように自由に移動できる住居に暮らしたい。ガス、水道、電気といった公共インフラから独立して。その勇気と行動次第で可能なのだと確信できた2冊に心躍りました制作費2万円の家を背負って移動しながら暮らす村上慧さん小学生でもできるという自家発電による生活を鹿児島で実践するテンダーさん。1988年東京生まれ、1983年横浜生まれの二人が著した本に大きな勇気をいただきました。村上さんは家を置く場所を土地の所有者にきちん交渉して据えているし、テンダーさんは月1万円の家賃で家を借り、集落と共存し、インターネット、SNSを駆使しての情報発信も頻繁に行っている。法に基づき、戦略的生活をしているから、身近に感じられます だから技術や考えが小学生でも読解できるようイラストを多用し、わかりやすくなるよう心を砕い構成、内容がいっそうスムーズに、頭に入ってくる優れた編集者の気配も感じます。やさしい内容だけど体験に基づく叡智が濃密に詰めまれている。読み終わると、この先どんな状況になろうとしなやかに生き抜いていけると確信できました。あとは失敗を恐れず、踏み出せるかどうか。そのためのノウハウは十分に示されています。ずっと読み返したい名著が今、80年代生まれの人たちによって出版されている。その事実にも興奮し、嬉しくなりました。

追記:つい先日、テンダーさんは近所の「CINEMA AMIGO」で講演。気づくのが遅くて参加できなかったのが残念。次の機会は逃さないようにしよう。当日の詳細は、ピースボート・ディレクターの小野寺愛さんがFBblogにて素晴らしいレポートをされています。必読。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.