2016年4月7日木曜日

本覚寺の仁王マスク



改修中の鎌倉、本覚寺。仁王門で睨みをきかせる守護神、金剛力士像も修理で不在のため、かわりにお面が据えられています。その情報は鎌倉大町に暮らす友人のインスタグラム投稿で知りました。


凄味のある強面の像が一般的なのに対して、阿形と吽形、2つのマスクは、どこか愛嬌を感じるやわらかな表情。その雰囲気に惹かれて写真を撮りに行きました。



アップにすると実際とは印象が異なってくるけれど、格子越しに見えるマスクの実寸は小さい。




↑これが肉眼に近い見え方。小さなマスクが古い木壁にぽつんとある控えめな佇まいがいい。余白の多い配置、そして何よりマスクの選択にはお寺の方の洒落心が作用しているのでしょう。しかし、この素朴なかたちを彫ったのは、いったいどんな鎌倉仏師なのだろう。詳しく知りたいな。


LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.