2軒隣の漁師さんから葉山御用邸前の浅い海で採れたひじきをいただきました。今春、一色海岸のワカメは不作でしたが、ひじきは順調な生育のよう。陛下が静養中、散策の拠点となる「ロイヤルケープ」。その脇の海域で育つひじきだから、いわば「ロイヤルひじき」。ことさら、ありがたみを感じます。天日で乾燥したひじきは1/15の大きさに縮む。
水に漬けて戻せば、15倍もの元のボリューム、海面下の色合いへと戻るのがマジックを観ているかのように不思議。自然界の神秘。ぷるぷるの弾力は一般的な市販品との大きな違い。ふつうのひじきしか食べたことがない人は、きっと驚く食感。
「ワカメとは逆に、ひじきは砂糖を多めに入れた方がおいしくなるよ」と漁師さんのレシピを教わり、クックパッド情報を自己流にアレンジしながら、早速炒め煮こみしました。ゴマ油ではなく、葉山「Tanto Tempo」で取り寄せてもらったヴァージン・オリーブ・オイルでにんじん、大豆とともに炒め、沖縄の黒糖をたっぷり投入。白だし、みりん、料理用清酒、しょう油も適当に混ぜ、出来上がり。食材、調味料は店では割に合わず使えないであろうオーガニックで上質なものばかり。だから、おいしくなるのは当たり前。どこでも食べられない極上のひじき煮ができました。あまりにも旨くて、深い自己満足に浸る。体にいいものを食べると気分もすこぶるよくなる。いい休日となりました。
SIGMA DP3 MERRILL
