2016年6月30日木曜日

夏の宿題



たいせつな親友である三浦市の農家から2回目となるグランピングBBQに招かれました。調理とフードはおまかせだった初回とは趣向を変え、自分の好物を原則自作して持ち寄るスタイルに。招かれたのは腕のよいシェフや舌の肥えた人たちばかり。7月末の開催に向けて、はたして自分にグルマンな方々に悦んでもらえるものをつくれるのか、にわかに緊張してきました。何にしようか思案した末、ひとまず試してみようと思い浮かんだのは燻製。家のキッチンで、持ち合わせの道具だけでできる燻製を練習してみようと、スモークハウス葉山の原さんに教えを乞うことにしたのでした。




以前、原さんは段ボールや中華鍋で燻製するワークショップを開かれ、その様子を取材したことがあります。燻製時間もミニマル、煙もさほど出ない。そんな気楽な手法でスモークする術とポイントをレクチャーしてもらいました。説明の過程で「香りをつけるのと、焼くことはまるで違う」「みんながやっている食材ではつまらない」「燻製したてが本当はいちばん旨い」「オードブルとして供するなら、楊枝に燻製を挿してあげるといいい」など簡潔にして真理、含蓄を含んだ言葉が飛び出します。桜のチップを分けていただきながら、師匠がじっくり燻したもののおいしさを舌の記憶にとどめたいと思い、自分が今回、自作候補に挙げている練り物やおでんネタ系の燻製商品を購入しました。




うずらとはんぺんの燻製です。むろん、このおいしさに自分の「ライト燻製」が近づけるとは思いませんが、教えを活かして、ベストを尽くしていきます。まずは食材選びから。仕事場のある築地市場場外、あるいは家の近く、逗子商店街をリサーチしつつ、この夏の楽しい宿題に取り掛かります。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm/f4