2016年8月27日土曜日

築地のスズメ


かつてはぼくが生まれた聖路加病院のほとりを流れていた築地川。そこを埋め立ててできた公園がじつに居心地いい場所であると知ったのは、生まれて51年半が経過した、つい先日の昼休みでした。木漏れ日がきれいな木陰でテイクアウトしたおにぎりをほう張っていたら、5羽のスズメが急接近してきました。いつもここで誰かからのおこぼれを頂戴しているのでしょう。はじめは習性どおり、人間への強い警戒心を緩めないものの、やがて間合いを詰めてくる。その段階的速度が人馴れを想像させるスピードだったので、翌日に彼らの顔を間近で眺めてみたいと餌となるパンを築地木村家で買って再訪。



食べものを忍ばせ、なおかつそれを差し出す気配を感知するのでしょうか。高い知能を思わせる距離の縮めかたで、チュンチュンとみるみる迫ってきます。


そしてパンにありついたとたん、親密な関係に。互いの表情を伺います。 ぼくの顔を認知できる位置までチュンチュンチュン。くりっとした目がたまらぬ愛らしさで、もうメロメロ。公園に必ずといってもよいほど居がちな、鳥好きオジサンになっちゃうかも。しばらくこのオアシスで昼休みに憩うルーティンな日常となりそうですぅ。チュッチュッ。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm/f4