2016年8月5日金曜日

枯れゆく紫陽花の美



先週末、鎌倉・梶原の「POMPON CAKES」の店内で、活けられている夏の紫陽花に惹かれました。梅雨の華やかな色彩が消失しつつある花に、枯淡な美を感じたのです。その美を見出し、そっと示す店主の美意識にもまた魅了されたのでした。




ぼくの暮らす葉山より気温も湿度も高い東銀座の紫陽花はほとんどの花が落ち、かろうじて留まる花も葉に馴染む色に。この色合いになってから存在をきにせず、通り過ぎてしまっていましたが、よくよく眺めると、その淡いグリーンがまた独特の風情を心に訴えてきます。新たな美の視点を獲得できたように思え、店主のセンスに感謝の言葉を投げかけたくなりました。そんなセンスにこれからもたくさん出合い、気づいていきたいな。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm/f1.4 ASPH.