2016年8月21日日曜日

GLENROYALのキーリング


先日、旅する骨董商「KIHACHI」のハヤミズさんに譲ってもらったチベット文化圏のターコイズを持ち歩くのに、うってつけのキーリングを見つけました。ブライドルレザー(牛革をナチュラル・タンニングでなめし、蝋を塗りこむ伝統製法の素材)製品を職人がハンドメイドするスコットランド「グレンロイヤル」の「スポランキーリング」です。



この製品はスコットランドの伝統衣装に付ける小物入れ「スポラン」をモチーフにしたもの。500円硬貨が2枚入るポケットがあり、ここに石を収めることができるのではと想像したときの心のときめきといったら・・・。そして、グレンロイヤル製品を輸入・販売する渡辺産業の直営店を実際に訪ね、試させてもらい、すっぽり包みこむように収納できることを確認できた瞬間の嬉しさといったら! 


このブライドルレザーは使いこむにつれ、色が濃くなり、艶を増し、傷など日常使いの痕跡も含めてまろやかに味わいを深めていくのが魅力。左は同社の「スライディング・ウォレット」を4年ほど使用した状態。購入当時は存在していた「マリーン」という上品なブルーの円熟が進み、現行品の「ダークブルー」に似た渋い色合いに。水に濡らさず、直射日光や強い人工照明に長時間さらさず、できるだけ触れて手の脂を馴染ませていくと、よい色に育っていくようです。店のスタッフの方に頼むと、自身で使いこまれた愛用品のエイジングによる色の変化を見せてくれました。商品説明も製品へのリアルな愛情が背景にあるから説得力が違う。こんなスタッフが控える店で長く使い続けられるものを買いたいな。ぼくは青と緑が混じるターコイズというエイジング効果が顕著に表れやすい明るい色を選択。店で目にしたエイジング例では、表面はグリーンが、縁の部分はブルーが鮮やかに浮き出て、そのコントラストに魅せられました。さて、自分の使い方ではどんな色に育っていくのか楽しみ。いずれは変化を報告したいと思います。

LEICA M-E , MACRO-ELMAR90mm/f4