2016年11月25日金曜日

本を背負って鎌倉へ


デイナ・デザインの大容量バックパックに愛蔵本を目いっぱい詰めこんで鎌倉へ。たくさんの荷物を背負い運搬する異様な姿。アジアの辺境民になった気分で葉山からスクーターで向かうと、非日常感を味わえて愉快。目指すは鎌倉駅近くの古書店「ウサギノフクシュウ」。店主のオグリさんに、たいせつな本を買い取っていただく。20年来、家の本棚にあった本や、読み終えた新刊本の多くがいまはこの古書店の棚に収まっています。制作に関わるなど想い入れがあったり、内容に心ときめいたり。大事に仕舞っていた本もほとんど手放す。愛すべき本との決別は悲しいというより、心が軽くなる。それは好きな本に対して冷淡になるってことじゃない。自分との付き合いでは役目を終えた本が、よりふさわしい読み手に継がれていくのが、自分にとっても、そして本にとっても「本望」じゃないかって考えるから嫁いでもらうんです。オグリさんと会話をしながら、そう自分の気持ちを客観的にとらえ、納めます。いまだ本棚に残る、未練ある数冊をどうするか。本当に必要なのか、じっくり判断し、年内あともう一度はオグリさんに委ねることになるかもしれません。

オグリさん、いつもありがとう。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4