2016年11月5日土曜日

鎌倉の英国


先週は人生初の急性腰痛にうろたえ、嘆き、安静に過ごす。痛みは残るとはいえ、家にこもっていてはと、文化の日は用事をつくって鎌倉へ。古書店の引き取り査定を待つあいだ、お気に入りのティーハウス「ガレージブルーベル」でくつろぎました。


店の主人は祖母の家を活用している。鎌倉駅から北鎌倉駅方面に向かってすぐ右手。横須賀線の車窓から看板も見える。周辺は舗装されていない土の道。線路脇に繁茂する植物。この地域住民の通り道にはいつものどかな空気が流れている。


美しい光の陰影、木々の緑が心をなごませてくれる。和洋折衷のモダンで鎌倉らしい住宅。縁側の波打つ硝子戸がいい。庭に集まる小鳥を眺め、静謐な時間をゆったり過ごす。


主人の英国文化好きは相当なもの。テーブルウエアも英国製品ばかり。如実に嗜好が表れているけれど、それがとても心地よく感じられる。温かみのある照明はあえて控えめに。庭からの光がスポットで入る、落ち着きある空間。心がどんどん鎮まっていきます。


ランチは定番のキーマカレーをいただく。女性店長コマチャンヌのていねいな調理とやさしさを映すおいしさ。いつもほんわりと心が温まる。


デザートにスコーンを。この大きさが嬉しい。自家製ジャムとクロテッドクリームをたっぷり、ミルクの合うアッサムティーで味わいます。英国そのもののもてなし。


幸せな気持ちに満たされていると、皿に虹が出現。ここは、桃源郷じゃないかって思う、特別でたいせつな場所。たくさん元気をいただきました。

LEICA ME , MACRO ELMAR90mm / f4