2017年1月24日火曜日

朝のみゆき通り


銀座ウエストの気持ちいい朝の仕事風景を眺めたあとは、外堀通りから、みゆき通りに入り、母校の様子を観に行きます。半世紀ほど前、6年間通った泰明小学校。


当時校舎を覆っていたアイビーは取り払われ、さっぱりとした佇まい。それでも建築はそのまま残り、温かな斜光を浴び、郷愁に浸ることができます。制服はネイビーのジャケットとショートパンツ、帽子。靴下とシャツは白。一年中、素足を出して通学していたから、もの珍しいのか、冬は外国人観光客によく写真を撮られたものでした。教室では、みゆき通り近くにあった画材店「月光荘」の洒落た看板のロゴを眺める。そんなふうに、のんきにぼんやりと過ごす日々が懐かしい。図工のスケッチ帳も月光荘のものが支給されていました。


人生はじめての部活活動は写真部に入ることからスタート。被写体は周辺の街。社会科の先生から一眼レフカメラを借りて、みゆき通り界隈をスナップしていた。とくに好んだのはショーウインドウ。硝子の向こうの、夢と憧れの世界を見つめ、陶然とした心地に。銀座のハイカラを毎日見てまわる体験が嗜好や美意識をかたちづくるのに作用。それが大きなプラスになったと思いこみたい。

*泰明小学校HP

当時に製造された重い機械式カメラとレンズでスナップ。記憶がリアルに蘇りました。

LEICA FLEX SL 
FUJICOLOR  SUPERIA X-TRA400