2017年2月17日金曜日

暮色


太陽が沈むと、たちまち暗闇の領域に占められていく葉山一色界隈。深夜まで街灯が煌々としている東京から越してきた当初は暗がりに怖さも感じたほど。けれど、今はその暗さに目と心が馴染み、安らぎを覚えるようになりました。濃いグレイから漆黒へ。光の色が奪われていく夜の帳、民家に暖色の光が灯る。その情景の優美さに見とれます。陰影のなだらかなトーンは、まるでヨーロッパの映画のよう。日本の都会で失われつつある美が暮らす街に残っていてよかった。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm/ f4