2017年2月9日木曜日

フィルムと太陽光


このところライカの古いフィルムカメラを常用。ネガフィルムで日常をスナップして、フィルム特有の描写に魅せられています。とくに光と影のコントラストの柔らかさは目に優しく、デジタル・スキャンした画像をflickrにアップロードしては、何度も繰り返し眺めたくなる。明暗の差が激しいシーンでも、いちばん明るいスポットが破綻しないのは、デジタルカメラによる写真との大きな違い。


カメラ同様、レンズも半世紀前ほどの製品だから、太陽に向ければ、おもいきりハレーションが生じる。だけど、ふわっと光の眩さを表現するさまが、自分には味わいだと肯定的に感じられる。


太陽という大きな光源の周辺がデジカメのように白く飛び過ぎないのも好ましい。そのコントラストの穏やかなトーンが気持ちいい。たとえば、夕陽に染まる海面。その劇的な光景を過剰に表現せず、ナチュラルにとらえる。自然に近い描写だから目に、心に訴求するものがあるのでしょうか。


海と光を撮りたい。そんな気分で散歩するときは、これからもフィルムカメラを選択しようかな。

LEICA FLEX SL , SUMMICRON-R35mm 1st EDITION / f2.0
FUJICOLOR  SUPERIA X-TRA400