2017年3月27日月曜日

TOKYO BAY SIDE CYCLING


仕事場の築地から自転車を駆り、東京ベイサイドをクルージングしてきました。中央区が主体となった事業実証実験「中央区コミュニティサイクル」。docomoが運営し、ナショナルかブリヂストンの電動アシスト自転車をレンタルできる。このタイプの自転車は初乗車。坂道もスイスイ登れて、こんなに楽だなんて知りませんでした。未体験の快楽に興奮!


佃島の実家に暮らしていたころ、中央区豊海や晴海ふ頭、江東区豊洲や青海、江東区・港区のお台場あたりの湾岸を自転車やジョギングで回るのが好きでした。


人の気配が希薄な、広漠とした埋立地。運河が縦横に走るウエットな街の空気感、その運河の水が東京湾と繋がり、淡水と海水が混じり合う水域であること、外国船籍の船も停泊するふ頭があること。目を閉じれば、目の前の運河と湾の向こうに広がる外洋の海、さらには、そのはるか彼方にある異国へと意識が飛んでいく想像の旅で心を遊ばせてました。数年前、マンハッタンの川辺に立ったとき、かつての感慨が既視感となってフラッシュバック。マンハッタンと東京ベイサイドは、街の文化的成熟度は抜きにして、こと環境に関しては似通う部分が多いのだと思います。


豊洲市場ができ、超高層マンションが点在する現在でも、港湾施設や倉庫が並ぶ殺伐したムードは半世紀以上経過しても不変であると感じます。


自転車で巡り、業務としてオリンピック選手村や競技場予定地、環状2号線の建設進捗状況を確認しながら、変わらぬ水域の空気に触れ、懐かしさと、嬉しさに浸る。


オリンピックではトライアスロンの会場となるお台場海浜公園。佃島での生活時代、ジョギングやサイクリングではここで引き返していましたが、レインボーブリッジが架かってからは芝浦側に渡れるように。


せっかくの機会なので、自転車の後輪を無料で借りられる台車に固定し、押し歩いて芝浦の倉庫街まで橋を渡りました。


折しも、北風が吹き荒れる天候。そばを走り抜ける大型トラックの風圧と強風を全身で受け、まるで空中を生身で飛んでいるような超絶体験を満喫。


自転車手押しでこの橋を渡る時のルートは一方通行。お台場から芝浦に向かうときは晴海ふ頭側(上流)の北ルート、芝浦からお台場に向かうときはフジテレビ側(下流)の南ルートを通るルールが定められています。それぞれのルートを進んだら、途中で出発地点に逆戻りはできないそうです。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.