2017年5月2日火曜日

ゴミをひろう人


G.W.が始まる毎春、憂鬱になってしまうのが、ビーチに増えるゴミ。こんなに美しい海で、心安らぐ時間を過ごしながら、自分の勝手でゴミを捨てられるのか、春から夏の終わりにかけて、ぼくは極度の日本人不信に陥ります。そんなゴミを毎朝(たぶん)ひろい集めている地域住民(たぶん)の女性がいます。


批判するなら、まっさきにお前がアクションを起こせよと冷ややかな声が聴こえてきそうですが、この女性の徳ある行為に心洗われる気がします。自治体が外注に出す業者とことなり、女性が素晴らしいのは、自然分解する海藻などのゴミはあえて、そのまま放置しておく点です。海藻は砂に生息する微小な生物の餌となり、彼らが分解していく過程で、砂を浄化していくといわれています。海藻の打ち上げには、ビーチをきれいに保つ役割も含まれているので、海藻が匂うからと重機で根こそぎ排除するのはもってのほかなのです。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4