2017年5月6日土曜日

てらいのない藝術


子どもの絵にたまらなく惹かれます。自己を意識せず、飾りたてる意識もない。あるがままに筆を動かしているのに、絶妙な味わいが表出。大人が狙っても表現できない素朴。友人Tさんの長女が描く魅力的な素描を賞賛していたら、嬉しいことに贈っていただきました。父親が選び集める工藝のかたちを純心になぞっている。てらいのない美、最高のモチーフに囲まれた日常。だけど、そんな恵まれた家庭で暮らしても、子どもの誰もが描けるわけじゃない。それでも、無意識に美を創出する才は自らの意思で活かせるし、周囲の作用からも引き出されるはず。Tさんの長女は両方の道がひらけた環境でのびのびと育っている。Tさんと長女に深謝、敬服。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4