2017年5月8日月曜日

サーターアンダーギーの衝動


数年に一度、沖縄の菓子「サーター(砂糖)アンダー(油)アーギー(揚げ)」を思う存分、食べたくなります。思い立ったら、すぐに近所のスーパーへ食材を買いに行きます。


沖縄料理家、山本彩香さんのレシピにならう。
●材料(40個分)
薄力粉750g、卵8個、三温糖430g、ピーナッツ20g、ベーキングパウダー小さじ1.5、塩ひとつまみ、揚げ油適宜 ※このほか、香りづけに、粉末状の白ごまも投入しました

卵をボウルに割り入れたあと、「す」が入らぬよう手でやさしくほぐすのがポイント。砂糖を溶かし、小麦粉、粗く砕いたピーナッツ、塩ひとつまみを入れて、軽くこねる(こねすぎない)。濡れ布巾で覆い、生地を常温で30〜60分寝かしたら、中華鍋で低温(160℃)で揚げる。こうした手順から、山本さんならではの、おいしさに行きつくには、丁寧な気遣いが大事と知ります。


ドーナッツと違い、水を加えないため、油を吸いすぎず、みっちりと硬めに揚がる。揚げたてより、翌日においしさが増し、3〜4日はもつ保存食です。沖縄ではふだんのおやつとしてだけでなく、結納やお祝いの場にも登場するそう。そんな宴には、蓋物のやちむんに入れて供されたのではと想像して、つい先日、入手した蓋物に盛ってみました。


油の温度管理を適当にしたことで焦がした失敗作。箸で油をかき混ぜ上下の温度が一定になるようにして、いちど揚げたら火を止めて温度を下げると適温を保てるようです。山本さんのつくるものは、きれいなきつね色をしています。それでも、山本さんが上手につくるポイントという、「笑う」こと、ひび割れが生じている。見た目は悪いのですが、自己評価では大満足の味。たぶん、那覇の公設市場で売っているものより、うまいはずよー。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.  f/1.4