2017年6月29日木曜日

AMBIENT


パナソニック汐留ミュージアムでの展示を控えているプロダクトデザイナー、日本民藝館館長の深澤直人さんと、良品計画(MUJI)の金井政明会長のトークイベントを拝聴。


MUJI製品のデザインにも匿名で長年携わってきた深澤さんは、AMBIENT(まわりの雰囲気)重視のデザイン思想を。金井会長は無印良品の哲学を、洗練のプレゼンテーションと巧みな話術で語る。さすが、時代を牽引する人は話が上手と聴き入り、自分の考えをどうわかりやすく、説得力をもって伝えるか、教わる場にもなりました。


自分の暮らしには、常に何かしらのMUJI製品が寄り添っている。ここ数年の愛用品は、森の香りを霧状に噴射する「ファブリックミスト・リフレッシュ」と、ジーンズのラベル素材で作った書類ケース(廃番品)。かなりヘビー・ユースしている。定番のロングセラー製品の多い印象のMUJIですが、個人的には佳作と思えるものも、1シーズン限りで消えてしまうこともあり、あのとき買っておけばよかったと後悔することも多々。仕事で多用する後者のケースはホント買っておいて佳かった! 丈夫だし、軽いし、カビないし。ちなみに前のが佳かったとMUJIの旧製品を集める人もいるそうですが、それも頷けます。


この梅雨からは仕事場で「USBデスクファン」のお世話になっている。

深澤さんがこれから目指したいデザインの方向として、古くなっても魅力的に思えるもの、ユーザーが使いこむことでより佳くなるもの、と語っていた。日本民藝館との関わりが緒源となり、そういう工藝的な考えに向かっているのかな。たとえばこんな本も、日本民藝館館長としての提案、商品化?なんて想像しました。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4