2017年7月1日土曜日

ATLANTIS zine


金曜の夜は、渋谷神山町の「SHIBUYA PUBLISHING & BOOKSELLERS」のトークイベントに参加。トラベルカルチャー誌『TRANSIT』前編集長の加藤直徳さんと、旅しながら世界中のアトリエを取材するStudio Journal knock』の写真家・編集者・デザイナー西山勲さんの対談。今、いちばんワクワクする雑誌をつくる二人の本音の話を存分に聞けて感激。キラキラとピュアな心と眼をした西山さんの人柄に触れて、ハッセルブラッド➕フィルムで撮った美しい写真が満載な『knock』のファンになりました。ものすごい手間をかけて、旅先でデザインして、制作費も個人の支出としては半端なくかかっているのに、ほとんど利益は出ていない。けれど、表情は眩いほど輝いている。心からその情念と活動をリスペクトします。個人的にはカリフォルニアの号が好き。近々に手に入れよう。『knock』については後日、改めて。

加藤さんは新しい冒険旅雑誌『ATLANTIS』の創刊準備を進める過程で、その制作に至る流れ、経験、思考、方向を過去に遡りながら1〜6号のZINEで明かす。そのZINEの1号と2号がこの日、発売。ZINEは1号から徐々に大きくなり、6号目でATLANTIS』と同じ判型になるのだとか。雑誌づくりの過去から未来へ。編集者の想いあふれる内容に胸が熱くなり、帰りの湘南新宿ライン車内で貪るように熟読してしまいました。こんなに文章を目で追って興奮したのは、本当に久しぶり。対談で伺った加藤さんの構想も心踊るもので、創刊が待ち遠しいです!

先日、FOUND MUJIでもらったリーフレットと、この『ATLANTIS ZINE』は、写真とゴシック書体主体のテキストのバランス、簡素なレイアウトが通じるものがあり、また自宅のインクジェットプリンターで自作できそうな体裁でもあります。自分のつくりたいチベット本も、自身で制作してみよう、制作できるかもしれないと、大いに背中を押されました。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4