2017年7月7日金曜日

朝寒天


毎朝、東京に出かける平日。朝食はフレンチローストのコーヒーとパンを1枚か2枚だけ。午前10時過ぎには、おなかがグーグーとなります。たまにはしっかりいただこうと、仕事場近くの「天まめ」で寒天をテイクアウト。朝7時から開いていますが、寒天が並ぶのは8時前くらいだそうです。通勤路にある店なので、ずっと前から存在は知っていましたが、利用するのは先日がはじめて。ときどき昼休みになごみに行っている、美術系印刷会社が営むブックギャラリー&カフェ店主に寒天のおいしさを教えてもらい、背中を押されました。


店主の藤田さんが神津島産の天草から、ていねいにつくった寒天と小豆、黒豆、白大福、いんげん豆、赤えんどう豆を入れたのが看板商品の「てんまめ」。自家製あんこは塩少々に、波照間島の黒砂糖と三温糖でつくったもの。朝はテイクアウトのみの販売です。黒蜜も付いてきますが、はじめは黒蜜なしで食べてほしいと、藤田さん。そうすることで、寒天に凝縮された海の香りがより感じられます。


仕事場でいただくにも、プラスチック容器とスプーンでは味気ない。自宅から小鹿田焼・黒田富雄(昌伸)窯の深茶碗と柳宗理デザインのアイスクリームスプーンを持参。この器に寒天を盛ろうと思いついた前の晩、ワクワクするあまり、なかなか寝つけませんでした(笑)。寒天も豆もじつにおいしい。寒天は葉山の魚料理店「魚佐」のファミリーが、真名瀬の天草でつくる味わいに似ています。この「てんまめ」、量はさほど多くはないのですが、腹持ちがよくて、昼まで気分よく仕事ができました。それは寒天の効果のようで、「朝寒天」を勧めたくて、早くから店を開けているのよ、と藤田さんは話していました。初見で仲良くなれる気さくな藤田さんの人柄に惹かれます。食べる人の健康と心を気づかう考えと実践を近々に取材させてもらおう。

「魚佐」ファミリーのひとり、矢嶋四郎さんが伝える寒天づくりレシピはリンク先のPDFに掲載しています。

LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f/4