2017年8月13日日曜日

自由が丘のキッシュ


葉山から自由が丘へ頻繁に足を運んでいたのは15年ほど前のこと。この町にある英国車・ミニ専門店で購入した1960年代製ステーションワゴンがやたらと故障し、不測の大きな出費を嘆き、重い気持ちでしょっちゅう行き来していた。そんな町への苦々しい記憶を払拭する、素晴らしい私設美術館に出合えて、これからは展覧会のたびに揚々と自由が丘を目指せる。明るく朗らかな気分をさらに高めようと、美術館近くの瀟洒な一軒で昼食。食いしん坊のOさんが「安定感のあるおいしさ」と評していた「Cafe Lisette」へ。路地裏の奥に佇む静かな立地。平日の昼は客もまばらで、インテリアと穏やかな音楽、皿の上の盛り付けが醸し出す美しい空間感を堪能。


キッシュと小さなチーズケイク。昼食のボリュームはこれで充分。少食になったなぁと感慨に耽り、自由が丘の昼下がりをまったりと味わう。本当は Oさんが推す『プリン・ア・ラ・モード』を食後に頼みたかったのだけれど、14時以降からのメニューとのこと。次はそのタイミングをはかって訪ねよう。あっ、そうだ学芸大駅近く「マッターホルン」の季節限定モカソフトも自分は未体験だった。そちらも、惹かれるなぁ。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4