東京駅から約3時間強。快適な新幹線でテキスト起こしをしながら盛岡へ。この町は初めての訪問。
駅前からいきなり公営地下道の洗礼を受ける。大きな通りの横断は迷路のような地下道で行う。方向感覚が狂い目指す場所に上がれない。さまようトリップ感が楽しい。
北上川に架かる橋を岩手山を仰ぎながら渡る。中心部なのに歩いている人は少ない。これくらいの車中心のシティライフが自分にはとても心地いい。
激しく流れる水。前日の大雨の影響か。到着時は快晴。超晴れ男伝説は10年ほど前から継続中。湿度が低くてえらく快適。さすが東北と唸ったが、昨日までは蒸し暑かったそう。旅の地の印象はそのときどきで劇的に変わる。その時の思いこみを美しい記憶に留めておいた方が佳いこともある。
盛岡駅から伸びるまっすぐの道を歩いて約30分。最初の目的地はコッペパンの聖地。
奇跡的に空いていたタイミングで店に入り、『あんバター』と『ポテトサラダ&たまご』をスムーズにオーダー。手堅い選択なのだと思う。地場産牛乳も買って500円ちょっと。安くて大きくてうまい。ふっくらと柔らかなパンにお腹と心が温かく満たされる。客の会話に耳を澄ますと、売り切れていたメンチカツが現時点では一番人気のようだ。この盛岡のソウルフードを店内で食べているあいだに注文口には長蛇の列が。この旅は幸運が続きそう。この流れに乗って自分のなかでもう一つの盛岡名所を目指す。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4