2017年8月6日日曜日

奥多摩の同窓会


1990年代から2000年はじめまでスキューバダイビングの専門誌を制作していた仲間と奥多摩でBBQ。招いてくれたのは、編集プロダクション「ミゲル」を主宰し、この雑誌の編集長も務めたピロシ君と、編集部員だったソダちゃん。3年前、浅草の昼下がり、天丼屋でピロシ君から投げかけられた助言で、僕は今、このBLOGを毎日書き続けている。この日、僕のBLOGを二人が定期的に観ていてくれることがわかり、とても嬉しく思った。ソダちゃんがとても佳い雰囲気の写真を撮っていることにもすごく驚いた。編集部にいたころは、写真への関心とスキルがあるなんて知らなかった。ローライフレックスでフィルム写真、ソニーのデジタルカメラにライカのレンズをつけて撮影しているとのこと。


近くに清流が流れ、幾重にも山が重なる風景が壮大な、彼らの住居に、遠くは大分や大阪からもメンバーが集い、酒をかわし、おいしい物をたらふくいただき、楽しく近況報告。MacのDTPが到来する以前、さまざまな職人が携わり、雑誌づくりを共に夢中になっていた仲間。職業をガラリと替えた人もいるし、変わらぬスタイルで紙媒体の仕事に関わっている人もいる。「好き」を大事に、生活の主軸におく。それぞれのブレのない人生がドラマティックだ。


ピロシ&ソダちゃんの庭で育てた野菜もテーブルに載る。奥多摩マウンテンサイドでの豊かなライフスタイルが羨ましい。昼から宴が始まって、尽きることのない話題で、あっという間に日没を迎えた。


当時の上司だったナガノさんは、千葉外房の大網で無農薬野菜の農家になっている。この日は新鮮な野菜だけでなく、大きな発泡スチロールのケースにカツオを入れ、抱えてきてくれた。そして台所で、自らさばく。ナガノさんのバイタリティーは不変。僕にはとうてい真似できない。


どんな人生の局面に逢おうともタフに生き抜く力が、この尊敬すべき先輩にはある。


昏れなずむ山の町。ローカルな奥多摩線に乗って葉山に帰る。


途中、青梅駅近くで花火が豪快に上がる。しばらく電車が停まり、ホームから鑑賞。山の麓の清らかな空気、仲間の笑顔、ピロシ&ソダちゃんの心尽くしのもてなし。この日の体験、共有した時間はずっと忘れない。二人に感謝。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4