2017年12月9日土曜日

吹き硝子ランプシェイドをカスタム 中編


FIVE FROM THE GROUND」の成塚さんに依頼していたランプコードの加工が仕上がり、受け取りに行く。夜の鎌倉小町。ほの暗い路地を歩く。


満月に近いタイミング。しんと静まる古都の住宅地を抜けながら碧い月光を仰ぎ、暗がりの向こうに待っている美しい空間へ向かう。温かく控えめな照度の間接光が灯る店。その光景は夕暮れ以降に情趣が極まる。詩的な景色を想像するだけで胸がドキドキする。




ジェルデとオイルランプの外灯。


空間を光で劇的に、上質に照らす術を教わる。生活の場を居心地よく、官能的とまでいえるほど情緒をもたらすには、光がいかにたいせつかがよくわかる。


世界にただひとつの特注ランプを受け取って、夢心地で路地の闇をさまよう。冬の冷(霊)気が気持ちいい。狐さまに頭を下げ、駅前の日常へ還る。

続く。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. f/1.4