2018年1月30日火曜日

葉の彫刻


関戸勇さんの写真展を観て、散歩中、落ち葉に目を向けるようになった。虫に食まれた穴がおもしろい葉。足元にころがっているものなのに、以前は存在を気に留めなかった。


たいせつなのは懸命にならないこと。流れに委ねて待つと、出合いに導かれていく。ほどなく、1枚の葉がすうっと目前に現れた。


翌日も、風に運ばれて足元へと転がってきた。縁を感じて、砂のうえに置いた。作為と意識、ぎりぎりの境界で、関戸さんのようにそっと写真を撮った。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm