2018年4月22日日曜日

BRUNO MUNARI


家の前の近代美術館 葉山でブルーノ・ムナーリの回顧展が催されている。日用品や書籍のデザインへの関心が芽生えた2000年代初頭に、心ときめいたデザイナー、アーティストのひとりだったから、嬉しさのあまり、展示の取材まで申し込んだ。たくさんの美意識を感受して、休憩室に据えられた白いソファでくつろぐ。至福な想いで胸がいっぱい。


30年前に憧れの存在だったダネーゼ社製品やブルーノムナーリのグラフィックの数々を観て、当時の昂揚を懐かしむ。ダネーゼ社の日本代理店であり、知る人ぞ知る予約制書店「パージナ」を運営するクワノトレーディングもいろいろ物を貸し出しているらしい。ミュージアム・ショップで扱う、この展示のみの限定ポストカードも制作したそう。手が出ないが、展示作品のいくつかはパージナでオリジナルを買うこともできる。恐るべし!
パージナの威光は30年経っても、少しも褪せていないのがすごいなぁ。マニアを貫徹する商いの姿勢には、普遍的な存在となるための、多くの学びがある。


LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.