カカオ豆の調達から行う、サンフランシスコ、ミッション地区生まれのビーントゥバーメーカー「ダンデライオン・チョコレート」。蔵前の日本1号店では、豆の選別からチョコレートバーになるまでの全工程を眺めながら併設のカフェでくつろぐことができる。
そのオープンな姿勢と、良質なカカオ豆の風味を引き出す製造方法、倉庫を活用した空間に興味を覚えて、水曜日の夜に催されているファクトリーツアーを取材しながら、ビーントゥバーとは何たるかを深く知りたいと願った。
ツアー参加の前に、カフェでチョコレートドリンクと、ファクトリー内で作られるパティスリーを愉しんだ。
チョコレートバーの香りと味わいにも魅せられたが、驚いたのはブラウニーのおいしさだった。たっぷりと使われたチョコレートが口の中で夢のように、滑らかに溶けていく。なんてリッチな食感なのだろうと、未体験の感銘をたくさんの誰かに伝えたい衝動に駆られた。繊細な日本人の味覚と嗜好に合わせて作られるチョコレート。この日に限らず、さらに探究と取材を続行していこうと心に誓い、ある人物に接触した。
→2週間後に続く。
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