2018年10月6日土曜日

THE MINGEI


日本民藝館の展示手法について聴き取りをした。民藝の創始者・柳宗悦から館内の展示を託されていたのが、工芸意匠家・漆芸家の鈴木繁男さん。繁男さんの、ものをより佳く見せる並べかたを継ぐのが学芸員の杉山亨司さんだと、故・久野恵一さんはよく口にしていた。


現在、開催中の「白磁」特別展の会場構成、展示をおこなった杉山さんにコンタクトし、具体的なものの選びかた、見せかたを具体的に教えていただくことができた。空間の気配をとらえ、ものどうしの調和をはかる美の見識。そのニュアンスをきちんと伝えたいと原稿を書き始めた。記事が公開されたら、改めてお知らせします。清らかで簡素な朝鮮白磁の銘品はおなじみのものも多いが、それらがまわりの景色と合わせて、どう配置されているかが観賞のポイント。ちなみに、併設展の展示は杉山さんの仕事ではない。両展の歴然とした、並べ方、置き方の違いも見どころ。

LEICA M-E