台風一過の夜、六本木ヒルズの「tokyo city view」へ。外国人だらけのフロア。三脚使用も許されていることもあり、窓辺には夜景撮影マニアらしき人たちが本格機材を据えて貼り付いていた。僕も紛れて、三脚にiPhoneを固定して、光跡の撮影をスタート。素早く済ませて去るつもりだったが、光の渦に夢中になってしまった。異国の言葉が聞こえてくる暗がりに佇んでいると、アジアのどこかの高層に居るかのようなトリップ感に、かなりリアルに浸ることができる。
iPhoneの画面に光の煌めきが増していく様子を見たシンガポールか、香港の美男美女がiPhoneのどのモデルなのか尋ねてきた。xs とだけ素っ気なく答え、カメラの性能だけではなく、アプリと三脚が必要とまでは面倒で伝えなかった。不思議と自分は仕事の撮影中によく話しかけられる。声を掛けやすい容姿や雰囲気なのだろうか。その傾向をポジティブに捉えることにしよう。ところで、この晩、六本木ヒルズのまわりは暗闇が案外多いことに気づいた。まさしく灯台もと暗し、だ。
iPhone xs max+NightCap