正月に実家に放置していた私物を整理。ほとんどを廃棄したが、わずかに捨てられない物も発掘した。自分でも購入した記憶が無いくらい愛着を感じない日用品。1980年代後半〜1991年あたり、メイン州の本社宛にFAXでオーダーしたと思われるL.L.BEANのブリーフケースもそのひとつ。経年劣化が見られるものの、使用した痕跡が薄いから、当時は使い勝手がよくないと感じて押入れに仕舞ってしまったのだろう。混み合う都内の交通、あるいは通勤電車で携行するには不便なバッグだけれど、地味なグレーと濃紺の色合いも含めて、定番の「ボート&トート」に通じる、素っ気ない佇まいを見直した。機会は限られるが、書類や書物を持ち歩くときに使ってみよう。そして何げない物の再評価を楽しんでみよう。ヴィヴァ・リトル・オールド・シングス!
SIGMA DP3 MERRILL