2019年1月29日火曜日

SENRI DINING

さ

弟の納骨が無事終わり、鎌倉から午後、家に戻ると、気が緩み、脱力したのか深い眠りに落ちてしまった。日没後に目が覚めると、おいしい餃子を食べたくなって妻と、相模湾沿いの夜景を観ながら大船までドライブ。商店街を抜け、女性客で賑わうモダンな雰囲気の焼き鳥店や熊本焼酎バーなどを横目に、駅ビルのルミネ大船に入る中国食堂「千里」へ。



数個で空腹と食欲が満たされる大きな焼餃子は皮も餡も手づくり、化学調味料は未使用。常に新しい油で熟練の料理人が焼いているのだろう。カジュアルな食堂なのに、いっさいの手抜きがなく、食べたあともしばらく幸せな余韻が続く。僕にとっては妻の焼く餃子が餡の味わい、焼き加減ともベストと思っているが、ここのは2番目においしい。接客の云々に言及するのは、瞬間の印象を上段から語る「食べログ」っぽいが、いつも気持ちよい気遣いを感じ取れるのが「千里」の魅力のひとつであると思う。「おいしいまかない付き」という雇用者の配慮も働く人の心にきっと作用しているのでは、と想像する。

SIGMA DP3 MERRILL