仕事帰りにGinza Sony Parkへ。月末まで展示中の写真家ホンマタカシさんによる『Every Building on the Ginza Street』を観る、というより表現が醸す場の空気を感得する。
日米の写真家が創案した過去の手法をなぞりつつ、現在の銀座中央通りを撮影。通りの両側に立ち並ぶビルを長い絵巻スタイルで見せる。
いつ、どのように写すか、なにげないスナップのようだが、ストリートの記録には入念な計画が求められる。制作過程をあえて言葉にせず、余白の多い洗練したスタイルで見せる。コンセプトとその実践でホンマさん以上の写真家を僕は知らない。
モノクロのベタ焼きだろうか。ラフな風合いの用紙に貼り、記録文字を小さく添える。このセンスに僕は魅了される。
上のオリジナルを刷った3枚組の大きなポスターを1,000円で販売。写真の提示例を伝えながらの心憎い配慮。ますますファンになった。3月31日のワークショップも興味深い。
LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm f4
