世界でいちばん旅したい国、ジョージア。天王洲アイルの水辺で大使館と政府観光局によるセミナーで基本を学んだあと、ジョージアワイン展を見学。8,000年前の新石器時代からワインを醸造してきた歴史にまず目眩を覚える。角杯を手にする青銅男は宴会の幹事。
狭小な国なのに、500ものワイン会社があり、525種の原産ブドウ種が存在。酒器や保存容器の造形に惹かれる。土器にブドウの皮、茎も丸ごと入れ、地中に埋めて発酵させる古来の製法を今も守り継いでいる。家でワインを作る人も多いという。佳いなぁ。
キリスト教を国教にした世界初の国。信仰とワインは深くつながっている。工藝、装飾に心が表れていて見入ってしまう。これはブドウの蔓に巻いたシルバー。
ワインを飲む男のリング。欲しい!
会場の2階にはワインと蒸留酒の試飲コーナーがある。これを目当てに訪ねる人も多いだろう。ふふふ
ジョージアワイン専門H&Nワインジャパンのポップアップショップもあり、せっかくの機会だからとスーパーナチュラルなワイン『Gvino(グビノ)サペラビ2011』を購入。世界的にもボトルで買えるのは希少。しかも特別に半値で分けてもらえる。
ブドウそのものの酵母を生かしきった独自の発酵ワイン。究極の自然派といってよいのだろう。大地の味わいが身体の細胞を活性化させるのか、元気がみなぎってくる。その心地良さが余韻となり、高揚が翌日の夜まで続いた。自身、酒にまつわる快楽継続の最長記録。世界最古のワイン、ヤバい。栓を開けても酸化せず、日を追うごとにまろやかな味になっていくという。
俄然、ワイナリーをめぐりジョージアを旅したくなり、380ページに及ぶガイドを読みこむ。本展は非売品の目録をもらえるが、情報の密度と深さに驚いた。日本語で読めるものとしては最良のジョージアワイン案内。これを入手するだけでも訪問の価値がある。
SIGMA DP3 MERRILL 75mm