2019年4月12日金曜日

note



ライカと周辺にまつわる心理、真理を一刀両断する写真家、文筆家・田中長徳さんがnoteでblog配信していた。先日、気づいて定期購読を申し込む。チョートクさんの日記を読み始めたのは10年ほど前から。72歳の現在も当時といっさいブレのない本心を綴り、毎日零時に配信し続けている。



僕の実家近く、佃島の水辺に暮らされている親しみに加えて、さらりと洗練した視点と物言いにも惹かれる。護国寺生まれの出自も洒脱さの源かもしれない。



5年前の夏、京橋のギャラリーでスナップさせていただいた。初対面なのにお願いすると「ああ、いいですよ」と、デジタルライカの色合いを褒めてくれた。瞬時に気持ちを読み取り、バルナックライカを構えるチョートクさんは凄腕の剣士を思わせた。鋭角な言葉とは裏腹の柔和な人柄と流麗な手さばきに魅せられた。



ライカの魔力に眼が眩む僕をいつもチョートクさんの文章が真っ当な現実に引き戻してくれる。あと10年ほど経ったら、チョートクさんのようにフィルムライカで散歩と写真の悦楽を謳歌する日々を送りたいなぁ。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm f1.4