2019年7月5日金曜日

George K.Nakashima



東銀座駅の階段を上がり、高松、桜製作所のショールームを覗くのが毎朝の習慣。眼に留まるのは、やわらかな朝陽が当たるジョージ・ナカシマのラウンジチェア。選りすぐりの良材を技術の高い職人が制作している。丁寧な仕事と凛とした造形がもたらす清らかさに心眼が洗われ、神域をお参りした心地になる。以前はこの建築家・デザイナーの作品に関心がなかったが、しみじみと佳いなぁと惹かれるようになったのは歳の働きか。いつかはこんな上質な一脚で悠然と珈琲を味わいたいと憧れる。あぁ、高松が呼んでいる。

LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / F1.4