2019年7月6日土曜日

WALKMAN



洒落者の明治メンズだった祖父の影響で、物は基本的にハイカラなものを選んできた。70年代から家電はソニー一択。40年前の1979年、ウォークマン初代が登場したときはソニーの独創と洗練の黄金期で、祖父も僕もソニー製品の虜になった。



Ginza Sony Parkでは、歴代のウォークマンを観て、聴けて当時の興奮と憧憬が蘇り、胸が熱くなる。



1号機や1983年発売の防水仕様など欲しくても買えなかったモデルに再会。マイファースト・ウォークマンは1981年登場のタイプ2。製造年号やカセットテープの音楽から青春の日々を追憶できる(笑)。カセットテープ世代にはたまらない企画展示だろう。



CDに切り替わったときは真っ先に1998年のCDウォークマンを入手した。音楽を再生する行為はこのころから味気なくなっていく。ミニマルなデザインもなかなかに冷めている。



会場では4カ所にスタンプ台が設けられ、集めると、カセットサイズにウォークマンのアーカイブをまとめた冊子がもらえて感激。配布数は限られているそう。ああ、ソニーブランドのカセットテープが欲しくて70〜80年代はソニービルに通っていたなぁ。そうそう、買っていたのは60分録音可能なものばかり。自分の好きな音楽を編み録り集め、収めるのに90分、120分では長すぎるという気分だった。



スタンプラリーのゴールそばには、尊敬する編集者、加藤直徳さんが制作した3種のGinza  Mapを配っている。構成内容、デザイン、紙の手触りともハイカラ。じつに小粋だと唸る。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8