炎天下の夏。秋谷の手打ち蕎麦店「桶や」で讃々舎の高梨さんと会う。ニュースペーパーバッグを6号帆布で自作し、ホンダC125に留める創意工夫に感心し、同時に真似たいと強く惹かれた。フロントに据えたバッグと組み合わせるとベストにもなるという。互いに好みのラギット&hoboスタイル。嗜好が合う人と会うのは至福のひととき。
冷房の効いた蔵で近況を楽しく語る。
バンダナに小谷真三さんのガラス玉を留める。このアイデアを僕も実践していたなぁ。この夏の旅でまたやってみよう。大事なのは気張らぬ洒落心。爽やかな碧きラルフローレンを選ぶ高梨さんのセンスが佳い。
工藝美を説いた恩師が敬愛していた高橋邦弘さんに学んだ女性店主。選ぶ器も平穏無事なものばかり。これはかつて桶屋を営んでいた笠間市の焼きもの。
凛とした人柄を映す蕎麦。美味い。
大日窯の涼やかな白磁。
小鹿田焼、柳瀬朝夫さんの祖母が作った箸置き。李朝の気配も感じ、眼にも福。夏の心地いい記憶。
SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8