木曜日の夜はほぼ、築地「酒美土場(シュビドゥバ)」でナチュラルワインの角打ち。店主・岩井さんやバー担当のキナさんが選ぶワイン以外、もはや呑めなくなってしまった。彼らの身体フィルターと僕のそれが完全にシンクロしている。
通っていれば顔なじみの人たちもできる。本当に身体に優しいワインを求める快楽主義者が集うから、ともに楽しく心酔しちゃう。この日はフランスの「ル・スカラベ ル プティ スカラベ ロゼ(Le Scarabée Le P’tit Scarabee Rose)」がおいしすぎて盛り上がる。
岩井さんのビジネスパートナーである女性が全国から選ぶ伝統発酵食などの食材、無添加の菓子もワインによく合う。『お山のポテトチップス』の自然な甘さが沁みた。
角打ちのあと、ボトルを買って帰る人も多い。これはオーストリアのオレンジワインとジン「STIN(スティン)」。
とくにジンは気になっているので、いいなぁと羨ましがっていたら「これ、すっごくおいしいんですよー。試しに呑んでみます?」と、なんと常連さんが開栓してくれた。
なんという幸運! 願えば、かなうものですね。
立ち上がるリンゴとエルダーフラワーの香り。砂糖を入れてないのに、ほんのりと甘く、とても口当たりがよい。スピリッツオブザイヤー2018とワールドスピリッツアワード2018で金賞を受賞した極上ジンの世界に魅了されて、僕も1本お買い上げ。ロックがお勧めのようですが、薄めるのももったいない。小谷真三さんのぐい呑みでちびちび味わいます。ジンが得意でないという妻に勧めると、ひとくち舐めて「ああ、これはおいしいやつね」と即答。妻の鋭敏な味覚、直観にはただ舌を巻くばかりです。
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH. / f1.4
SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8