浦賀東岸の叶神社をお参り後、渡し船で西岸へ渡る。ブザーを押せばすぐに来てくれる。
西岸は風格ある木造建築や蔵が並ぶ。かつて廻船業で栄えた地域らしい。
今は寂れているけれど、往時の佇まいを気張らずに残していることに惹かれる。
漁師町ではなく、商人の町。そこが佳い。独楽は商いが廻りますように、という意味?
いつまでも景観が残るといいなと、観光客は勝手に願う。
西岸の叶神社にもお参り。願いがかないそうな、最強の名前かもしれない。
社殿の彫刻が見どころ。象がいいなぁ。じつはぼく、象マニア。
艶やかな狐。古いものと新しいもの。ポップな色。狐に眼を奪われるのはなぜだろう。
このルアー疑似餌みたいな龍紋の鍵がすごい。
なにげなく置かれた石。滑らかな表層が西日を受けて光る。毎年、初詣をサボっているのに、今年は三度も寺社を訪ねた。この無意識な行動に、意味があるのだろうかと自問。
再び東岸に渡る。乗船所近くに立つ資料館2階はカフェ。入江を前になごめる。
改めて訪ねてみよう。「エルマール」をライカのレンズ「エルマー」で撮る。
ずっと釣りに興じていたおじいさんも家路につく。「おーい、海に落ちるなよ」と近所の人から声掛けされている。のどかな情景。
狭い路地沿いには、80年代風の海辺のイタリアンもあって気になる。また、来るねとローカルキャットに話しかけた。
冬の日没。深い藍。さぁ、葉山に帰ろう。
東西の叶神社の御朱印。どちらも宮司が不在で、あらかじめ用意されていたものをいただく。オリジナル御朱印帳も合わせて購入していたのに、少しがっかり。
LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4