運良く物流の仕事に就けて、新たな職場のそばから山に入り、家まで歩いて帰る。オレンジ色をした朝の斜光がトレイルに劇的な陰影、色彩をもたらしていた。
笹の葉が敷き詰められた地面。フカフカの感触が心地いい。
竹林を抜けて乳頭山の山頂を経て、観音塚へ向かう。
江戸の旅人はこの道を通って三浦半島を縦断していたのだろうか。
樹間の点光が幻想的。恍惚と夢の世界を彷徨う高揚感がわき起こる。
アップダウンを繰り返しながら、山の時間がゆったりと過ぎていく。
笹竹のトンネルをくぐればゴールは近い。YAMAPのGPSに頼らずともナチュラルナビゲーションで歩き通せるようになったことが嬉しい。
絡み合う大木の根。コース中でもっとも絵になるランドマーク。
観音様に頭を下げて、葉山一色の街へおりていく。所要3時間、小さく深い旅。
LEICA M-E , 7ARTISANS 28mm / f1.4