週一で横須賀市長沢の無農薬・無化学肥料野菜の農園、SHO FARMで援農を受け入れてもらっている。農業への知識を経験を通じて深められる、とてもありがたい機会だ。今は早朝の倉庫仕事のあとクロスカブで畑に向かっている。
午前中から気温が高くなってきて、さすがに現況の体力では厳しくなってきた。水田を開墾するための草除きの軽作業をしていても身体が思うように動かない。これではお手伝いどころか、足手まといな存在になってしまっているのではないか。情けない。自身を冷静に見つめ直し、受けとめ、今後を検討していかなくては。
作業の合間に畑の野菜を眺める。雑草とともに在る佇まいが美しく、ジーンと感動する。なにげなく、しかし正しく様子を察知し、それぞれの役割に応じて、瞬時に人を動かす翔さんのクレバーさ、リーダーとしての資質にも。誰にどう何をしてもらうか自主性に重きを置きつつ、時間軸を遡り全体を細部まで見渡している。すごい人だ。
高いところに収穫したタマネギ数種を干す。店頭に並ぶまでタマネギがこんなに手間を要するなんて知らなかった。これからは毎日、感謝して食べるようにしよう。
作業納屋の脇でニホンミツバチの巣箱を設置している男性がいた。たくさんの蜂が集まっている。以前なら、すぐ男性に話しかけて質問攻勢して、取材の打診をしているところだが、気力が湧いてこない。やばい、自分。この縁は偶然なのか、運なのか、翔さんの導きなのか。試されている気もする。その流れに乗れないのがもどかしい。
里山の風景が残る長沢。畑間の景観が意気消沈する気持ちをなごませてくれる。
SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8