2020年8月1日土曜日

発掘スコップ



10数年前、葉山一色海岸の波打ち際で見つけた、ありきたりなスコップ。たぶん昭和の日本製品。潮干狩りに来た人が忘れたものだろうか。海中から打ち上がったというより、砂中に埋まっていたのが波に洗われて露呈したという雰囲気だった。庭でしばらく使っていたが、そのうち姿が見えなくなっていた。先日、庭の北側に繁茂するシダ群を刈っていたら不意に発見。雨水とバクテリアで風化が深まったものの、姿かたちは原型を留め、まだ道具としての役割を維持していそうだ。錆を厚くまとい、なにやらヴィンテージっぽい風情。フランスの農家が使っていたものなんて言って、都内の古物商で売れるかな(笑)。ちなみに背景はほぼ同じ場所から持ち帰った100kgオーバーの佐島石。互いによく馴染んでますね。

SIGMA DP3 MERRILL 75mm / f2.8