東京から離れて趣味嗜好品への物欲が減衰。生活に必需な実用品しか関心が向かなくなった。目下の興味は早朝の倉庫仕事をいかに心地良いものにできるか。役立つものは積極的に入手したい(笑)。8月に入って仕事場の湿度、温度が急上昇し、全身から滝汗が吹き出してオンワードが制作したユニフォームがぐちょぐちょに濡れる。速乾素材だからすぐに乾くのだけど、染み込んだ汗の生ゴミ的な匂いに気絶しそうになる。対策としてその服を風に当てながら持ち帰る必要が生じて通気性に優れる小さなメッシュバッグを探す。
90年代のドライ&ウエットパックを復刻したパタゴニアの現行品もあるが、高価だし、自分の主目的に対して容量がトゥーマッチ。手頃な値段で、コンパクトかつ超軽量で、タスキ掛けして運べるパック。そんなニッチな製品『W-FACE STUFF BAG』をPAAGO WORKSが発案していてamazon primeにてオーダー。日本で企画デザインされ、アウトドアブランドの下請け納品に実績があるアジアの工場で製造している。
乾いたものと濡れたものを分けて収納可能なスタッフバッグで、単独で持ち運べるようストラップも付属。その軽快な仕様と価格のバランスが秀逸で、欲しかったのはコレコレ!と見つけたときは嬉しくてたまらなくなった。素晴らしいのは、こんな特殊な用途に応える道具なのに、サイズとカラーのバリエーションを用意していること。社員をたくさん抱える大メーカーからは生まれない、かゆいところに手が届く心憎いアイテムだろう。パーツの形状やグラフィックのセンスなどちょっと垢抜けないなと感じる箇所もあるけれど、使ってみて費用対効果におおむね満足している。必要最小限のものをパッキングして持ち運ぶアタックザックのような潔さがミニマリスト志向の強い者にとっては爽快に思えるであろう名品だ。
LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4