尊敬するアーティスト榊智子さんから凝ったDMをいただきました。榊さんも庭の植物など持ち合わせの素材、道具を使ったブリコラージュ作品を出される『旅と手しごと』という魅力的なタイトルの展示会。厚紙で包まれた案内には参加表現者のひとり、小林ゆふさんの絵が同梱されていてなんともゴージャスな仕様。
静岡の海岸に暮らし、打ち上がった流木で家具を自作したり、家の部材に活用しているゆふさん。絵画も陶器も岩石を手斧で削ったような荒々しさが表出。90年代初めに美しく健やかな工藝に出逢う前、ゆふさんのカップを愛用してました。久々にコーヒー350mLを注いで口に運ぶと石器のごとき重厚さが自身の野生を呼び覚まし、心がざわめきます。しばらくゆふさんのカップを使って回帰する感覚に浸り、懐かしんでみよう。
LEICA M-E , MACRO ELMAR90mm / f4