2020年11月2日月曜日

ほぼパール富士



金曜日、SHO FARMの畑でパタゴニアのスタッフであるユウコさんと満月が富士山の山頂に落ちる「パール富士」についてたまたま話が及び、なかなか観られませんねと語り、互いに頷いた。その晩は満月の前日。胸騒ぎを覚えて朝4時前に近くの一色海岸に行くと富士山のシルエットがくっきりと浮かび上がり、煌めく金星を従えながら落ちていくほぼ満月との間も雲が皆無。珍しい状況に興奮しつつ、収まりの佳い構図を確認、iPhoneのナイトモードでスナップしてから、いったん家に帰り、NHK BSプレミアム『MUST be UK』を眺めながら時間調整。

いやはや暗闇のなか手持ち撮影で鮮明に、ブレずに写せるiPhoneの高性能には驚くばかり。



月入りの少し前にビーチに戻り、三脚に望遠レンズを装着したデジタルライカを据えて撮影本番。あれれ、山頂近くに落ちて行くではないか! もしやとWEBサイトをチェックしたら、この朝は逗子海岸でパール富士を目にできたそう。あーっ、後の祭り。



滅多にない好機を逃して肝を落としつつ、翌朝に今年最小の満月「ミニマムーン」が富士山頂で輝くスポットを調べると、なんと横須賀長井の港脇だという。いつものように早寝早起きで現場に向かった。



前日よりは空気が霞み、薄明の頃にミニマムーンはいったん雲に隠れてヒヤヒヤしたが、富士山頂に向かい落ちるシーンを初めて撮ることができ、拳を握りジーンと感動。





やや右寄りに沈んだので「ほぼパール富士」だったけれど、まずは満ち足りるものの、すぐさまより完璧を求めて新たな欲が湧いてきた。こうして人は富士沼に堕ちていくんでしょうね。というわけで、しばらく満月の早朝はビーチ通いが続きそうです。

iPhone11PRO
LEICA M-E , MACRO ELMAR 90mm / f4