2021年1月10日日曜日

松の聖域



連休初日は早朝仕事を休み、葉山しおさい博物館へ。昼過ぎまで葉山一色海岸アート展の当番で会場に立つ。



毎年、当番の日は真冬の青空が広がり、光あふれ、空気は澄み渡っている。南向きの土地に海と低山が迫る地域。広い庭園には松林があり、その自然環境が美しい陰翳をつくるさまに魅せられる。自分の写真でも意識して表した葉山一色の柔和で温かな光と木陰の繊細なグレートーンをここでは観て感じられるはず。



博物館のある葉山しおさい公園は元葉山御用邸の一部。現在も園内の松の樹一本一本すべてが宮内庁が管理し、日々職人によりケアされている。



和菓子めぐるさんの創作和菓子を葉山一色の朝夕に差しこむ柔らかな冬の斜光のみで写した写真。葉山まちづくり協会のレーザープリンターで上質紙にプリントし、古いひっつき虫で直接曲面壁に貼り留めたが、設置翌日には剥離。会場に居た水彩画家、上野さんとめぐるさん、博物館の研究者、倉持さんに額装して設置し直すという大変な迷惑をかけてしまった。自分の詰めの甘さ、適当さを嫌悪して落ち込み、同時に深謝。




松林に囲まれた展示空間。ここにいるだけで心が深く鎮まっていく。俗世、憂き世を忘却できる想いがする松の聖域。



博物館そばの休憩処「潮見亭」でも写真を展示。博物館は一色海岸の海と棲む海洋生物をモチーフにした創作和菓子の写真を展示しているが、こちらではしおさい公園内に咲く真冬の草花がモチーフのものをディスプレイ。ミニマルな茶の心に沿い、額装なし、写真を土壁へ直に貼った。



松の葉の散り様が風情美し。




池を軸に散策し、風情をゆったりと愛でられる。




緊急事態宣言を受けて博物館は12日から一旦お休みに。宣言解除後に10日間ほど展示が再開される予定。ぼくは11日の祝日午後、休み前最後の当番を務めます。

LEICA M-E, SUMMILUX 50mm ASPH. / f1.4