2015年6月16日火曜日

BOOK PACKER


バックパックとトートバッグに本を詰めこんで、週末は鎌倉通い。古書ウサギノフクシュウに蔵書を買い取ってもらっています。もう一度納めたら家の 本棚を埋めていた9割はこの店に委ねることになります(もちろん陳列されるのはすべてではありません)。


アジアのどこかを旅する気分で、デイナデザインのバックパックを背負い、せっせと古都を目指す姿はまるで「ブック・パッカー」。それなりに思い入れのある本たちとの決別を、ほがらかに笑い飛ばせる滑稽なたとえに、ひとり吹き出してしまう。


店主の査定が終えるまで近くの山を散歩。ハイキングコースの軽やかな言葉の響きとはうらはらに、雨上がりの粘土質な地面は滑る滑る。高低差の大きな斜面を前に目が点の観光客も多し。街に深い山が寄り添うのが鎌倉の魅力。


野のアジサイを愛でて、街へと下山。


 sahanのパン定食を味わい、リラックス。おいしいなぁ。


ウサギノフクシュウに戻り、選ばれた店主の「好き」を俯瞰。本への愛情が満ちた、清らかな空気に触れて、気持ちよくなります。この棚一段ほどの数まで、これから本当に必要なものを見極めていきたい。別れた本ともこの棚でしばらくは再会できる。そのいくつかは誰かの心をときめかせることができたらいいな。

LEICA M-E SUMMILUX50mm