三浦市のブーランジェリー「充麦」で店主の隂山さんにパンのことをうかがったさい、パンづくりに用いている酵母にまで言及。そして、4種使っているという酵母のもと。そのひとつが、ウズベキスタンのオーガニックレーズンとを聞き、「ええっ!」と声をあげながら旅の記憶が蘇りました。
東西文化が交差する、シルクロードの重要拠点だったウズベキスタン、サマルカンド。この街で手に入るドライレーズンは世界でも最上質と現地で教わり、取材の途中、市場に寄って、たくさん量り売りしてもらったことがあります。
味見にとその場で口にしたときの衝撃を忘れることができません。今まで食べてきたレーズンはなんだったのだろう?というほどの未体験のおいしさ。甘さと酸味のバランス、じんわりと引き出されてくる滋味深い味わいに心酔したのでした。雨が極端に少ない乾いた大地で育てられるから、その内部にぎゅっと味が凝縮されるのでしょう。ラム酒に漬けると、もとの丸いかたちに戻るそうですが、それを試すまえ、あっという間に食べ尽くしてしまったことを後悔しています。
この特別なドライレーズンからうまれることを知り、ますます充麦のパンへの関心が高まりそう。近々に、半島を走って南下して買いに行かなくちゃ!
LEICA M-E , SUMMILUX50mm ASPH.
PANASONIC GF-1 , LUMIX G VARIO 7-14mm