鎌倉もやい工藝で小鹿田焼の焼きものが集まる会が始まりました。民藝の美と古来の伝統様式と製法を伝える民窯。文様やかたちの魅力はもちろん、求めやすい価格であることから我が家の日用品として日々活躍してもらっている焼きもの。
刷毛目、飛び鉋。おなじみの文様。小皿から食卓に使いやすいサイズが豊富に揃います。
流し掛けの蓋付き壺「らっきょう壺」。骨格がありつつも、なごやかな造形に惹かれます。飄々とした自由な柳瀬朝夫さんの作。いいなぁ。売約済みなのが残念ですが、眼の保養になります。
沖縄の鮮やかで明るい壺のそばに置かれる碗が愛らしい。さまざまな料理を盛ることができる、幅広い品揃え、使いやすさも小鹿田焼の美点。
ベテラン、新人、技術の違いはあれど、伝統に加えて、瑞々しい新しい感覚、風も感じられた今日の小鹿田焼。特定の工人を注視するのもいいけれど、自由な眼で自分の好きに従い、直感的に選ぶのも楽しい。この民窯への詳細な知識を持たない妻が選んだ器(上の皿は小石原焼)。家に帰って早速、使います。昨年までの会に比べ、より多彩な展示という印象。その新潮流を好ましく感じ、今後の新たな出合いを予感できた、いい休日でした。
LEICA M-E , SUMMILUX50mmASPH.